"Fleeve"ユーザーファーストを追求した開発の裏側

"Fleeve"ユーザーファーストを追求した開発の裏側

Fleeveは、「シンプルなデザインでスマートに持ち運びができ、作業を快適にできる機能性を持つ、シーンも場所も選ばないPCスリーブケース」をコンセプトに開発されました。

開発には、約3年の月日を費やしています。

非常に流れが早いスマートフォンやPC周辺のアクセサリー業界では、異例の開発期間と言えるでしょう。

納得いくまで追求した研究開発ができたのは、メーカーのファブレス化が当たり前となった現在でも、n max nが自社工場を保有しているファクトリーブランドであることが大きな理由の一つです。

工場を保有し維持し続けるのには、コストも労力もかかります。

CEOのNeoは、その中でも最も難しい部分は工場の雇用管理だと語っています。

安定した雇用を確保するためには、受注量と資金の安定が不可欠です。

ビジネスは変動があり、繁忙期には工場をフル稼働させることができても、閑散期には売上が減少し、資金調達が難しくなります。

余剰の工員は他の工場に移ることになり、雇用を維持することが難しくなります。

このように自社工場を運営することにはコストとリスクが伴います。

n max nも創業当初は自社工場を保有していませんでしたが、理念とするユーザーファーストの製品づくりを実現するため、工場を保有してモノづくりと向き合っていく選択をしたそうです。

Fleeveは、n max nのブランド理念に基づいたPCスリーブケースの最適解です。

自社工場を持つことで、理念の実現と高品質な製品を提供できることを誇りに思います。

強度と柔軟さを兼ね備えた、自由に角度が変えられるスタンド機構の開発

Fleeveも例外なく試行錯誤を繰り返して完成しました。

特に頭を悩ませたのは、現在特許申請をしている自由に角度を変えられるスタンド機構です。

あらゆる角度で、ノートパソコンの荷重とタイピングの負荷に耐える必要があり、

一方でスタンドの角度調節は瞬時に折り曲げられる柔軟さを合わせもった機構にする必要がありました。

この相反する「強度」と「柔軟さ」を共存させるのは、製品開発の大きな壁でした。

最初はゴムバンドなどの方法も模索しましたが、

製品としてのスマートさに欠けるため現在の金属のヒンジを埋め込む方式に変更。

次にヒンジの材質を金属にすることで新たに課題として出たのが製品の重量です。

最初は約650g〜700gありMacBook本体の約2/3の重量だったため、まずは製品の半分以下の重量を目指して軽量化に取り組みました。

金属ヒンジの設計や素材、サイズ感など様々な角度で台湾や香港、中国の材料メーカーや金属加工のサプライヤーにヒアリングしサンプルを取り寄せて、

試作を繰り返しました。

耐久性を損なわず軽量化することが求められましたが、ここでも相反する性質のものをバランス良く実用性に落とし込むことを追求しました。

結果として重量は本体の約1/3の350gまで軽量化することに成功し、一般的な使用において10年以上の耐用性を保つことができる仕様となりました。

これで製品の最大の特徴である使用シーンを選ばないフレキシブルなスタンド機能が完成しました。

 

本体にジャストフィットするスリーブを目指して試行錯誤を繰り返す

n max nが大切にしていることの1つとして、本体の良さを打ち消さず活かすという考え方があります。

FleeveもMac Bookにジャストフィットであることにこだわり試作を繰り返しました。

実用するにあたって本体があって完成形となるスリーブケース。

この事実は忘れてはならない製品開発の本質です。

13インチと14インチ、15インチと16インチをそれぞれワンサイズにするラインナップとしました。

2サイズの兼用モデルにすることで、どうしてもどちらかのサイズが緩かったり、きつかったりしてしまうため、

ミリ単位でのサイズ調整を繰り返して2サイズでジャストフィットに感じるサイズ感に辿り着きました。

実際にMac Bookにジャストフィットしないケースにフラストレーションを感じる声は、社内やメディアの方々、ユーザーからも寄せられていたので、

この課題は解決しなければならない使命感のようなものがあったそうです。

企業としてのレザーへのこだわりと、パイナップルの葉を使用したヴィーガンレザーの採用

n max nは、十数年の間レザーアクセサリーブランドとして革にこだわった製品づくりをして来ました。

革は食肉の副産物から出る人類最古のエコ素材で、長く使うことができるアクセサリーやバッグを作るのに、本質的な素材です。

n max nの革製品にはプラスチックが使用されていませんし、芯材などの固定に糊も使用されていません。

これはメーカーの革という素材に対する芯が一本通っています。

革という素材は、エイジングを楽しみながら長く使用できる素材ですが、スマートフォンやPCアクセサリーはのライフサイクルは2年〜5年です。

そこでn max nは、使い終わったレザーアクセサリーのレザーを違う何かに再利用できるようにプラスチックや糊を使用しないモノづくりに努めています。

このベースとなる革という素材への考え方から、今回台湾産のパイナップルの葉を使用したヴィーガンレザーの採用を決めました。

ヴィーガンレザーも本革と同じく今まで捨てられていた、パイナップルの葉を再利用しているため、パイナップル農家、レザータンナー、加工メーカーの間で良い循環が生まれています。

この良い循環をつくることこそ、持続可能な社会(SDGs)を実現するためのメーカーとしての取り組みであり、地元台湾という国の資源を有効活用した台湾のレザーアクセサリーブランドn max nができる意義ある取り組みです。

ユーザーファーストの理念を体現した製品を生み出し続ける

こうしてFleeveは、n max nがブランドの理念を体現する製品となりました。n max nは今度も理念を持った製品をつくり続け日本の市場でお客様に必要とされるブランドに成長していけるよう精進していきます。

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